事業ドメインに物申す!

経営コンサルタントがよく口にする「事業ドメイン」について探求

事業ドメインとは大義で「事業活動を行う領域」のことを指します。なんだかフワッとしてますよね?(笑)
では事業ドメインを設定する事でどんな効果(メリット)があるのでしょうか?
企業に事業ドメインが必要な理由として、活動する事業分野を規定することで無謀な多角化を抑制できることがあげられます。
つまり、事業展開の方向を指示することで、経営資源と社員の指針を同じ方向へ集中させる効力があります。
この設定が成されていないと、起業は同じベクトルへ尽力できません。
記憶に新しい「大塚家具」のお家騒動もまた事業ドメインが曖昧の為に起こった出来事ではないでしょうか?
更にタイムリーなのは「Cookpad」の取締役解任騒動こそがまさに「事業ドメイン」による争いと言えます。
しかし事業ドメインに着手して成功している企業としてNECがあげられます。
NECがC&C(コンピュータとコミュニケ-ション)を事業ドメインとしたことで、従来の通信事業からコンピュータや半導体事業へ進出し成功したことは有名なお話しでしょう。

ここまで聞けば何となく…「事業ドメイン」って大切だな?と思えるでしょう。

しかし私はこう思います。「一部上場企業ですら持ち合わせていないモノを零細企業に必要なの?」

日本でも有数の成功者「孫正義」はこういう名言を残しています。
「鮭は数千個の卵を産むが、帰ってくるのは2匹」
孫正義は、たくさんの事業を手掛け、ヒットしたのが「Yahoo!」だと言われています。今でこそ華やかなソフトバンクですがその成功をつかみ取る為に並々ならない努力があった事はあまり知られていません。
孫正義こそが「事業ドメイン」に拘らず…がむしゃらにいろんなことを手掛けて、大きな成功をつかみ取った存在ではないでしょうか?

大きく成長した組織にこそ「事業ドメイン」は必要なモノなのだと私は考えます。

もし、貴方に「事業ドメインの設定」を進言するコンサルタントなら・・・それは・・・・

事業ドメインが必要な局面、ベクトルの分散するような内部状態にあるのか…
理想論を掲げ、社長に「知識人で頼りになる」アピールをしたい机上の空論タイプでしょう。

私達はこう考えてます。 経営と言うのは理想論ではありません。形から入る人は起業には決して向きません。
現実、起業して生き残る確率は0.02%しかありません。企業3年の存続率が50%、10年で94%が倒産しています。
何故なのか? そのほとんどが親などから出資をしてもらい理想論で起業するからです。自力で起業しても…時代の経過にフレキシブルな対応が出来なければ生き残ることは困難です。そして30年の壁を破るには、次世代への引継ぎがしっかりとできなければならないのでしょう。その確率は実に10,000企業に2社なのです。

私達はこう考えてます。起業したのなら「がむしゃら」に突っ走る事が大切だと。失敗を恐れずチャレンジ精神を持って「必死のパッチ」でやり抜く事です。つまらぬコンサルタントに救いの手を差し伸べても、「藁(ワラ)をも縋(すが)る」藁とは・・・・所詮、ワラに過ぎません。 あなたを救える浮力などありません。

本当に優秀なコンサルtタントとは「貴方の目線に立ち」「貴方の良き理解者として」「データに基づくコンサルタント」が出来るコンサルタントでしょう。机上の空論や理想論を武装した口だけのコンサルタントにはくれぐれも注意しましょう。