賢くなる閲覧者と検索環境の変化

賢くなる閲覧者と検索環境の変化

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図表7-2-1-1 情報通信端末の世帯保有率の推移
総務省調べによるとインターネットの利用動向は以上の様になっている。
平成26年末の情報通信機器の普及状況をみると、「携帯電話・PHS」及び「パソコン」の世帯普及率は、それぞれ94.6%、78.0%となっている。また、「携帯電話・PHS」の内数である「スマートフォン2」は、64.2%(前年比1.6ポイント増)と急速に普及が進んでいる(図表7-2-1-1)。
普及するインターネット利用者数に伴い、ウエブサイト数も急上昇を見せている。世界的には飽和状態と言われたサイト数ですが2015年の調査では2度目の10億サイトを越えたとの報告もあります。
日本のサイト数は未だに成長している模様ですが、ドメインの分散しているためその実態はつかめていない。(.comなどのドメインが主流の為)jpドメイン数だけでも2017年現在、50万弱が確認されています。


さて増え続けるインターネット環境の中で、検索エンジン利用者は賢くなっていきました。
欲しい情報を早く見つけるために創意工夫をし、検索エンジンは利用者のニーズにこたえようと技術開発を繰り返しました。
単一ワードだった検索は複合ワードとなり…今はニッチワードでの検索が主流となっています。つまりこれまでの検索エンジン利用者は…
「ダイエット」→「ダイエット サプリメント」→「骨盤ダイエット バスタオル」
といったワードを使いこなすようになり、ダイエットだけでほしい情報が手に入らないことを学んでいるようです。
Googleトレンドをご存知ですか?
ある単語の検索ボリュームを調べるツールです。
SEO対策をするために便利なWebサービスの一つですが、これを使ってワードの推移を見てみましょう。

okinawadiving
「沖縄ダイビング」で検索した結果です。
この検索結果から「沖縄ダイビング」は夏になるごとに検索数が増えていることがうかがえます。
興味深いのは2012年 2013年とピーク時は100」に到達していますが、2014 2015 2016は「75」にしかなっていません。
これは、沖縄へ旅行する人の数が減ったわけではありません。もちろんdivingの需要が落ちたわけでもありません。
「沖縄体験ダイビング」や「沖縄シュノーケリング」「万座毛ダイビング」など、より目的に合わせた検索ワードで検索エンジン利用者が検索をするようになったため、「沖縄ダイビング」と言うビッグワードでの検索率が25%も下がったのです。

これこそが検索エンジン利用者が賢くなって検索ワードが分散している証拠です。
ビッグワードは誰もが欲しいものです。当然ライバルが多くいます。しかし「ニッチワード」はライバルも少なく、以外と検索されるけど誰もが施策していないワードを見つけることができたら、それはもう宝の山です。サイト流入の大きな入口だと考えましょう。
ビッグワードの50位からはほとんど流入数を得られません。しかしニッチワードの5位からなら流入数は見込めます。
弊社が提唱する「インハウスSEO」ですが、「インハウスSEO」では50位前後の検索結果です。
しかし「インハウスSEO 激安」という複合ワードにするだけで弊社のホームページは1位~4位までを独占しています。
複合ワード全盛の時代です。ライバルの多いビッグワードに固執するのではなく、ニッチワードの発掘を目指すのが現在最も有効なSEO対策ではないでしょうか?


SEO対策は賢くする時代です。愚直にしていても意味はありません。