ロングテールが生み出す流入数

ロングテールが生み出す流入数

ロングテール理論
ロングテール理論とは?
ロングテール理論はアメリカのAmazonネットフリックスなどのビジネスモデルを説明するためにアメリカ『Wired』誌の編集長であるクリス・アンダーソン(Chris Anderson)によって提唱された理論です。
ロングテール理論はインターネットを用いた商品販売の手法の1つで、販売機会の少ない商品でも…アイテム数を幅広く取り揃えることで、人気アイテムよりも総体としての売上げを大きくするものである。
 日本でもおなじみのAmazonブックスではベストセラー商品よりも1冊しか売れない商品が永遠と続くさまをグラフにした際、恐竜のしっぽに見えることからロングテール(長いしっぽ)※図参照と呼ばれている。

ロングテールワードとは?SEO対策の施策をする上で、ロングテール理論にある「少数しか売れない多数の商品」の概念をモチーフとした「少数しか流入しないワード」のことを言います。
もし貴方が、GoogleWebMasterToulやグーグルアナリティクスなどのアクセス解析をお使いになっているのなら、ロングテールワードの流入数がどれほどSEO対策を優位に展開しているかはご理解いただけることと思います。
ご自分のアクセス解析の中でも「サイトに訪れた検索キーワード」の項目を見ればきっと驚かれることと思います。
検索エンジン利用者は貴方が施策するワードよりも…「貴方が予期しないワード」…で貴方のサイトを訪問しています。
この「貴方が予期しないワード」こそがロングテールワードなのです。
1990年代から2014年ごろまで…「被リンクSEO」対策の天下でした。
SEO業者が「成果報酬」を看板に「被リンク」を販売し荒稼ぎをしていた時代です。
2012年のGoogleアルゴリズム変更で、「被リンク」が取り締まりを受け、徐々に対策の為の被リンクも取り締まりを受け、2015年ごろには9割以上の被リンク業者が撤退を余儀なくされました。

Googleが新しく打ち出したアルゴリズムでは、同一テーマを重んじて優良な情報の提供をするサイトを評価するようになりました。
このアルゴリズムで最も有効なSEO対策こそがロングテールSEOだったのです。
元来Googleは閲覧者を「より有効な情報」へ案内することを目的としていました。しかし、これまでのSEO対策では「人気ワード集中型」のサイト作りとなっていました。サイト運営者が自分の個性を知り、良い部分を伸ばすスタイル…そう、キーワードの分散こそが、閲覧者を有効な情報へ案内する方法論だとGoogleは考えました。
2012年のペンギンアップデートではページ数が多いサイトを高く評価するようになりました。この背景にあるものこそが…放置サイトから運営サイトへの意識改革です。
インハウスSEOに警鐘を鳴らし、サイトを作って放置するスタイルから水からサイトを管理運営するスタイルを啓蒙したのです。
これこそがまさに健康的なサイトの在り方であるとGoogleは考えています。
これまでの被リンクをお金で買ったサイトが上位に表示されるアルゴリズムでは閲覧者が不利益を得ることになってしまいます。
ろんぐてーる恐竜
さて、ロングテールワードを育てるにはテキストを増やすしか方法がありません。
しかしやみくもにテキストを増やせばいいというものでもありません。以下は理想とするロングテールSEO環境です。

1.サイト設計で更新項目を設置する。
2.
サイト更新環境を整える。
3.サイト更新のルーティーン化。
4.サイトテーマを明確にする。
5.
サイトテーマに準じたページを作る。
6.ページボリュームは2000文字を目指す。

 1.サイト設計で更新項目を設置する。

サイト内に「お客様の声」「施工実績」「ブログ」「豆知識」など、あらかじめ更新するためのページを作りこみましょう。設計段階で組み入れなければ、更新作業をしても、まとまりが悪く閲覧者が利用しにくいサイトになるのでユーザビリティを高めるために必ず設置しましょう。


 2.サイト更新環境を整える。

論部テールワードを整えるには?必ずCMSを導入しましょうとえHTMLを理解していてもCMSを導入することで更新作業が飛躍的に楽になります。日々の更新が苦痛になれば更新を怠る原因となります。高いモチベーションを維持するために必ずCMSを導入しましょう。
※Wordpressなら無料で導入できます。

 3.サイト更新のルーティーン化。

サイト更新は毎日、日常業務の一環としてルーティーンワーク化することをお勧めします
朝礼や日報を書くのと同じく、社員一人一人がブログなど担当の項目を作り必ず出勤したらブログを書くように義務付ける、1日30分の時間を割くだけで1年間で大きな売り上げにつながります。

 4.サイトテーマを明確にする。

サイトは単一のテーマに沿って作ることをお勧めします。本業と副業がある場合は必ず2つのサイトを別々にオープンさせましょう。Googleはサイトの専門性を厳しく評価します。サイト閲覧者をサイトに案内する際、ボリュームのある複数テーマのサイトに案内しても迷わせてしまうと判断しています。


 5.サイトテーマに準じたページを作る。

更新ページの内容は必ずサイトテーマに準じたものにしましょう。特にブログというあいまいなテーマのページが陥る失敗ですが、書くことが無いからと言って今夜の献立や近所のお店紹介などテーマから外れたページが増えると、サイトの専門性が薄れてしまうだけと判断されます。ページボリュームが増えてもマイナス要因になると心得ましょう。

 6.ページボリュームは2000文字を目指す。

これについては目標値と考えてください。一般的には1000~2000文字程度が望ましいとされています。一言ブログのようなものでindex数を稼いでも無駄だと考えてください。Googleはindex数よりもトータルのテキストボリュームを優先します。現在は一言ブログをマイナス評価している傾向が確認されていませんが、近い将来必ずマイナス評価されると考えています。