ウエブサイトの役割の変化

ウエブサイトの役割の変化

かつてウエブサイトを探すために「サイトのタイトル」を正確に入れなければ探せない時代がありました。1990年に入り世界初の検索エンジン(FTP)が誕生しました。しかしまだ一般的に使えるレベルでもなく普及するほどではありませんでした。
1994年Yahoo!が人の目で審査をするディレクトリ型の検索エンジンを提供。普及モデルとなりました。

サーバー技術が向上し、インターネット上に膨大なホームページのデータがあふれました。それを自動的に回収し、自動登録できるような検索エンジンが登場。その代表的な検索エンジンがGoogleです。

Googleは、ロボットと呼ばれる、ホームページ自動収集プログラムを365日稼働させ、全世界からホームページのデータの収集をにしました。このロボットはデータを集めることから、クローラーと呼ばれ、WEB上のファイル(HTML文書だけでなく、画像・PDFまで含む全般)を収集しました 。

検索エンジンが機能すると検索環境は劇的に変化しました。検索エンジンのおかげで比呂美とは探したい情報を見つけることができるようになりました。

この時代のウエブサイトとはまさに「タウンページ」としての役割と言えます。

業種でほしい情報を検索したり…会社名で検索をしたり。

企業や大手量販店などがホームページを作り、インターネットで情報公開をした時代です。
ウエブサイト成長期には数多くのサイトが乱立した時代です。毎年二ケタ成長を繰り返し、わずか十数年で企業のホームページ保有率が90%を超えました。もちろんインターネト独自のビジネスも急成長。日本のプロ野球球団が3つもインターネット急成長企業に買収されるほどの勢いです。
Web市場を「おいしい」と感じた賢者たちは有利にWebビジネスを展開する方法論を編み出しました。まだ脆弱なGoogleのアルゴリズムを利用して検索順位を違法に上位表示するテクニックが追及された時代でもあります。
便利になる検索エンジン…。その順位は不当なものではありましたが、消費者は検索エンジンの検索結果を信用し…参考にしました。
しかし、「食べログの口コミ操作やらせ事件」の業者が摘発されると、ウエブサイトの信ぴょう性も疑われ…SEO対策も
「食べログの口コミ操作やらせ事件」と変わりないという風評被害が広まりました。悪徳SEO業者とイタチごっこはを繰り広げていたGoogleは2014年ついに大幅なアルゴリズム変更をし、SEO業者の摘発に力を注ぎました。

パンダアップデートに続きペンギンアップデートを刊行したGoogleは日本だけで「Googleサーチクオリティチーム」を1000人体制で組織。ロボットによるデータから人海によるペナルティ勧告の送付と取り締まりによりSEO業者を追い詰めていきました。
そしてGoogleはアナリティクスを通じてサイト運営の在り方を広く流布。真面目にサイトを運営して、有益な情報を提供するサイトを高く評価するルールを作りました。
SEO対策という言葉は今も生き続けています。未だに生き残る業者も存在します。しかし、それが不当な行為であるのなら?近い将来必ずGoogleは取り締まるでしょう。
それは信頼できる検索結果を得る為に…必要不可欠なことだからです。成長期に何万と存在した検索エンジンの頂点に立ったGoogleは、Web界の生態系の頂点に立っていると言っても過言ではありません。その収益は全世界のテレビCMの収益を上回るまでに成長しています。
この利益を守るためにGoogleはあらゆる努力をするでしょう。
MicrosoftがOSシェアを活かし、検索エンジンBingを拡大しています。Googleも殿様商売をしていられません。検索エンジンの生命線こそが信頼です。
Googleはサイト運営者を育てる施策に打って出ています。その施策に乗っかることが検索エンジンGoogleに評価される唯一の方法論です。だって検索エンジンGoogleの神はGoogleであり創造者なのですから。

私たちはこう考えます。SEO業者が順位操作の為のテクニックで不当な検索結果を作り出していた時代が終わりをつげ、努力が報われる時代がやってきたのになぜ努力を惜しむのか?
それこそ不平等時代の残像に、疑心暗鬼が抜けきれない経営者のエゴではないでしょうか?

今こそ、Web市場を獲りに行くときです。