被リンクについて正しい知識を…

被リンクによるペナルティで悩んでいませんか?

Googleは2011年6月以降、ウェブマスターツールを通じて…不自然なリンクが貼られているサイトの運営者に「警告」と称した被リンクの削除を促すメッセージを送信しています。

検索エンジンの順位によってビジネスが大きな影響を受ける時代、この順位操作で多額の利益を得ようとする人たちが「被リンク」を集めた時代がありました。
Googleが目指したのは「いい情報を発信するサイトは大勢が情報共有をする」と言う思想です。つまり良いモノを紹介する行動から「被リンクのボリュームが多いサイトはいいサイトである」と言う考えで検索順位をつけたのです。
しかし…このアルゴリズム(ルール)が解明されてから被リンクの売買で儲けようとする業者が横行。Googleは不当なサイトが上位表示されることで大きな損害を被りました。
こうした時代背景からGoogleは被リンクの取り締まりを強化。2014年から施工されたペンギンアップデート・パンダアップデートを皮切に…現在のSXO対策に至るまで…被リンクに変わる検索順位の決定ルール(アルゴリズム)を精査してきています。

危険な被リンクとは?

危険な被リンク写真
●ディレクトリ登録リンク
リンクファームなどディレクトリ(被リンクを目的としたサイトへの登録)登録が確認されるリンク
●相互リンク
自らのサイトに相互リンクを呼びかけるバナーが合ったり…相手に呼びかけに応じてお互いに張り合ったリンク
●特定のアフィリエイトプログラムからのリンク
ブログやサイトなどにリンクを張ることで…そのリンクを介して商談が成立した場合報酬が発生する(成功報酬型)リンク

●アンカーテキストがSEOワードのみのリンク

一般的に、直接アンカーテキストだとSEO的に効果が得られやすい傾向にあります。この傾向を利用して新手のSEO業者は契約ワードを重点的に不自然なアンカーリンクにする傾向にあることからGoogleはSEOワードのみのアンカーリンクをペナルティにするようです。
●1サイトから大量リンク
フッターリンクなど…サイト制作者が自社サイトへ誘導するために設置したリンク
●自作自演のリンク
例えば比較サイトなどによくみられる衛星サイトや自らのサイトを宣伝するために自作自演で作られるサイトからのリンク

これだけは絶対ダメ!超危険なリンク

これだけは絶対ダメ!
超危険なリンクとして…被リンクの獲得を目的に、大手ポータルサイトのカテゴリにサイトを登録して獲得したリンク…があります。
サイトを登録することで、大手サイトから被リンクを獲得することができるため、無料で自分で被リンクを簡単に獲得できることから2013年以前に流行ったSEO対策手法です。
現在は、多くの大手ポータルサイト
がサイト自体を閉鎖などしています。残っているサイトもサイト自身がリンクにnofollowタグ(リンクがついていても認識しなくなるタグ)を設定しています。 ※ただ、nofollowタグがついていても今はほとんど意味がないでしょう。nofollowタグで安心せずに、削除か否認まですることをお勧めします。

危険なリンクをどうやって探すのか?

危険なリンクの探し方
危険なリンクを探すにはどうすればいいのか?方法はいろいろありますが弊社では「hanasakigani.jp」を利用して自社の被リンクを全て洗い出して…「トレンドマイクロ」でクリーニングする手法です。
hanasakiganiでは…ご自分のサイトがどこからリンクされているのかをチェックすることができます。使い方は簡単で「マイサイトのURL」と書かれたところにご自分のサイトのURLを入れるだけ。数秒から数十秒程で貴方のサイトに被リンクしている「タイトルとURL」が表示されます。このデータはCSV形式で保存できるので、被リンククリーニングをするのに大変便利です。
さて…hanasakiganiで表示されたサイトですが、これらを1件1件、トレンドマイクロにかけてウエブサイトの安全評価を確かめる作業が大変でしょう。サイト数が少なければ簡単ですが、数千件とある場合はかなり骨の折れる作業となります。しかし、これ以外に被リンクの安全性を確かめる方法はありません。過去に不当なリンク売買やSEO対策を目的とした被リンクの操作をされた方はご自分のURLを捨てて新しいサイトを作るか…大変なクリーニングをしてURLを守るかを決めなくてはなりません。

ペナルティリンクがあったらどうすればいいのか?

ペナルティリンク画像
こうしてペナルティリンクをあぶりだしたとしても、これらのリンクを外すにはサイト運営者へ「被リンク解除のお願い」を通達しなければなりません。
真面目なサイト運営者ならばメールの呼びかけに対して紳士に対応してくれるかもしれません。しかし、ほとんどのサイト運営者は「めんどくさい」と言う理由だけで呼びかけに応じてくれません。中にはゴーストサイトになっているケースもあります。

では?
「被リンク解除のお願い」が聞き入れられない場合はどうしたらいいのか?
この場合はGoogleに「被リンクの否認」をする必要があります。
「被リンクの否認」とは?Google Search Consoleの否認ツールにアクセスをして各種手順に従うとGoogleから完了にメッセージが届きます。この作業を危険な被リンクの数だけしなければなりません。SEO対策を目的とした被リンクを多くしていた人にとって拷問にも近い作業です。

しかしこれで被リンククリーニングは終わりではありません。
トレンドマイクロ」で調べた安全性は時間経過とともに劣化してしまいます。つまり…それまで安全と判断されていた被リンクが知らぬ間に危険なスパムリンクになっているのかもしれないのです。

被リンクについて正しい知識のまとめ

危険な被リンクが見つかった場合は速やかに削除申請をして…対応しないサイトは「被リンクの否認」をGoogleにしましょう。被リンクの否認に関しては以下のURLを参考にしてください。

https://webbu.jp/penalty-revoke-717

しかしここで申し上げたいのは「被リンク」が危険なものでSEO対策に必ずしもマイナスなモノではないと言う事です。
2016年、12月にGoogleのジョン・ミューラー氏がオフィスアワーにて、「被リンクがなしで、1位を獲得するのは非常に困難である」と語っています。 理論上は「被リンクなし
が好ましく「コンテンツが重要とは言っていますが…被リンクは、どうしても必要だとGoogleがオフィシャルに回答しています。
つまり…Googleは被リンクが重要だと認めてしまっているのです。

ではどうやって被リンクを獲得するのか?

それこそが閲覧者に「良いサイト」であると認めてもらい、自発的にに被リンクをしてもらえるサイト作りです。まさにGoogleが最初に求めた形であり、SEO業者によって荒らされた検索エンジンの「被リンクアルゴリズム」が健康的な効力を発揮する時代となったと言えます。

しかし未だにSEO業者による被リンク売買は後を絶ちません。
スパムリンクになりにくい優良リンクを見つけて被リンク契約をしたり…Googleがスパムとして認識しないギリギリのラインでグレーゾーンとする衛星サイトなどを巧みに使たったりと巧みにGoogleの甘い審査をかいくぐっています。
しかしこれだけははっきりと申し上げます。
Googleの創造主がGoogleなのだから…必ず不正は見破られます。被リンクでおいしい思いをしたサイト運営者は…これまで宣伝をしてきた長期ドメインを、捨てなければいけなくなったり…途方もないクリーニングをしなければならなかったり…。SEO対策とは違法ではありませんが「閲覧者権利を侵害する悪」である事は理解するべきでしょう。

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